別れたはずの御曹司は、ママとベビーを一途に愛して離さない
自分の中の感情を認めてしまえば、彼との距離を縮めるのに時間はかからなかった。後日、岬オーナーにもちゃんと自分の想いを伝えた。
彼は、少し切なげに笑いながらも応援すると言ってくれて背中を押してくれた。美紅にも想いを伝えると、とても喜んでくれた。
みんなの想いを無駄にしないためにも、ひとつひとつ壁を乗り越えていきたい。
「本当にかわいいな。ずっと眺めていられるよ」
渚さんは会うと必ず湊斗の写真を見たがる。彼なりにこの三年間の空白を埋めようと必死なのだと思う。
「最近は海の生物と電車に興味があって、電車に乗って水族館に行ったり、海に行ったりして過ごしてるんです」
「そうなのか」
「はい」
「今度、湊斗に会わせてくれないか?」
再会してから、渚さんはすぐにでも私の両親と湊斗に会いたいと言ってくれていた。だが、ずっとごまかしてここまできてしまった。
湊斗にどんな風に伝えるべきなのか。どんな風な反応を見せどう受け取るのか。いろいろ考えていたらなかなか踏ん切りがつかなかったのだ。
それでも。
「会いたい。ご両親にもちゃんと挨拶をさせてほしい。湊斗のことを考えると一刻も早く籍を入れて環境を整えることが必要だと思っている」
「……分かりました」
新たな段階に進むのはちょっぴり怖いけれど。
それでも私も前に進まなきゃいけない。
私が本当に欲しいものは、ただひとつ。
親子三人で歩む未来なのだから。
彼は、少し切なげに笑いながらも応援すると言ってくれて背中を押してくれた。美紅にも想いを伝えると、とても喜んでくれた。
みんなの想いを無駄にしないためにも、ひとつひとつ壁を乗り越えていきたい。
「本当にかわいいな。ずっと眺めていられるよ」
渚さんは会うと必ず湊斗の写真を見たがる。彼なりにこの三年間の空白を埋めようと必死なのだと思う。
「最近は海の生物と電車に興味があって、電車に乗って水族館に行ったり、海に行ったりして過ごしてるんです」
「そうなのか」
「はい」
「今度、湊斗に会わせてくれないか?」
再会してから、渚さんはすぐにでも私の両親と湊斗に会いたいと言ってくれていた。だが、ずっとごまかしてここまできてしまった。
湊斗にどんな風に伝えるべきなのか。どんな風な反応を見せどう受け取るのか。いろいろ考えていたらなかなか踏ん切りがつかなかったのだ。
それでも。
「会いたい。ご両親にもちゃんと挨拶をさせてほしい。湊斗のことを考えると一刻も早く籍を入れて環境を整えることが必要だと思っている」
「……分かりました」
新たな段階に進むのはちょっぴり怖いけれど。
それでも私も前に進まなきゃいけない。
私が本当に欲しいものは、ただひとつ。
親子三人で歩む未来なのだから。