別れたはずの御曹司は、ママとベビーを一途に愛して離さない
それから二週間が過ぎた。父の仕事が休みのその日、渚さんが実家に挨拶に来ることになった。私が両親に会わせたい人がいると伝えたとき、母は嬉しそうな感じだったが、父は複雑な顔をしていた。
渚さんに会ったら父はどんな態度を取るのだろうか。少し心配だ。
朝から気持ちがソワソワして落ち着かない。リビングで掃除機をかけたり、お店に頼んでいたオードブルやお寿司を取りに行ったりとばたばたしている。
こんなときに限って湊斗の機嫌が悪くて作業が進まない。母に助けてもらいながら、なんとか準備を進めていく。
見上げた時刻は十一時。そろそろ渚さんが到着する時間だ。ぐずる湊斗を母に預けて家を出た。
渚さんは車で来る予定だが、家の近くの公園の駐車場でひとまず落ち合うことになっている。そこで最後の作戦会議だ。両親には会わせたい人がいるとしか伝えてはいない。
両親を納得させるならば、すべてのいきさつを話した方がすんなり許してくれそうな気がする。だが私の父に気を遣い、すべてを話すことを渚さんが拒んだ。
その状態で自分が湊斗の父親であることをカミングアウトしようとしている。
渚さんに会ったら父はどんな態度を取るのだろうか。少し心配だ。
朝から気持ちがソワソワして落ち着かない。リビングで掃除機をかけたり、お店に頼んでいたオードブルやお寿司を取りに行ったりとばたばたしている。
こんなときに限って湊斗の機嫌が悪くて作業が進まない。母に助けてもらいながら、なんとか準備を進めていく。
見上げた時刻は十一時。そろそろ渚さんが到着する時間だ。ぐずる湊斗を母に預けて家を出た。
渚さんは車で来る予定だが、家の近くの公園の駐車場でひとまず落ち合うことになっている。そこで最後の作戦会議だ。両親には会わせたい人がいるとしか伝えてはいない。
両親を納得させるならば、すべてのいきさつを話した方がすんなり許してくれそうな気がする。だが私の父に気を遣い、すべてを話すことを渚さんが拒んだ。
その状態で自分が湊斗の父親であることをカミングアウトしようとしている。