死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
【り】で終わってしまった。
これから制限時間内に【り】のつくものを学校内から見つけないといけない。
「…祐くん」
「いいから、祐美は休んでろ」
「でもっ」
なんとか立ち上がろうと机を掴んだけど、そのまま倒れ込んでしまった。
「心配するな」
そう言って、祐希は私の頭をぽんっと叩く。
「いちゃついてないで、早くしたらー?あっ、見つかんないのかー?」
愛海の嫌味な声が、がんがん頭に響いた。
圭子とあれだけ探し回っても【り】のつくものは見つからなかったんだ。
どことなく、祐希の顔色も悪い。
もし見つけることができなかった場合、死り神がやってくる。
また祐希は殺してしまうかもしれない。
これ以上、祐希には人殺しを重ねてほしくないのに。
「もう今から愛海の彼氏になりたいって言っても遅いんだからねー?」
「死んでもお前みたいな女とは付き合わねーよ!」
「じゃ、ここで死ねば?」
それはゾッとするほど、冷たい声だった。
「それともまた殺す?」
「あぁ、殺してやるよ」
「じゃ、その次もその次も殺す?いつまで殺せるかなー?」
愛海はこれからもずっと、祐希に不利な言葉を選ぶはずだ。
「それがどーした?俺は何人でもぶっ殺してやるよ」