死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「あぁ、あれから死り神が襲ってきた」
少し照れ臭そうに頭をかきながら、祐希が説明する。
「今までのより小柄だったけど、力は強くて苦戦したけど」
「小柄?」
「…それでも、なんとか教室にあった花瓶で頭を殴りつけて倒した」
さすがに顔が強張っている。
「それで正体を確かめようと仮面を──」
「戸田?」
「えっ、なんで知ってるんだ?」
「戸田って声が聞こえてきたから。まさか、本当に戸田くんだったの?でも戸田くんは…」
「それが違うんだ」
「えっ?」
「同じ戸田でも、戸田牧子のほうだ」
「戸田さん?」
「そうだ。死り神は戸田牧子だった」
「それじゃ、戸田さんは…?」
「さっき学校から連絡が入ってきた。いきなり頭から血を流して死んだって」
「そう…」
私は短く言った。
戸田さんとはグループが違うからあまり関わり合いがないけど、ここで悲しむわけにはいかない。
祐希が私のためにしてくれたことなんだ。
「それじゃ、戸田くんと2人で死り神だったの?」
「そうだな」
「でもなんであの2人が?」
「どうして死り神になるのか、その法則が分かった」