死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
そういえば、そんなことをゲームの世界でも言っていた。
「もしかしたら、同じ『戸田』だから?」
2人の共通点はそれしか思いつかない。
「それに近い。確かに名前に関係している」
「名前?」
「初めの死り神は誰だった?」
「1番初めは、莉新(りっしん)くん」
「そうだ、莉新まことだ」
「次が戸田くんたち?」
「なにか気づかないか?」
「えっ、なにかって…」
考えてみたけど、莉新くんと戸田さんたちには共通点が見つからない。
「俺たちがやってるゲームはなんだ?」
「それは…しりとり」
「それが答えなんだ」
「しりとりが答え…?」
すぐに私も気がついた。
「名前も、しりとりっていうこと?」
「そうだ。俺たちのゲーム、初めの言葉はしりとりの【り】だった。それは死り神にとっても同じ」
「だから莉新くんが選ばれた」
「その莉新が死ぬと次の死り神は、莉新まことの【と】から始まる名前のやつ」
「だから戸田くんたちが…」
「同じ苗字だと選ばれてしまうんだ」
「だから死り神は1人じゃなかった」
私の言葉に、祐希が頷く。
それが死り神が選ばれるルールなんだ。