死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
まさか、いきなり失格なの!?
しかし愛海は突然、ピタリと止まった。
「愛海、どうしたんだよ?」
彼氏の良一が尋ねると「ふふっ」と笑い出す。
「諦めて頭おかしくなったんじゃない?」
圭子が面白そうに私に耳打ちするが、どうやらそうではないようだ。
「しりとりの【り】っていえば、一つしかなくない?」
にんまり笑いながら、愛海がもったいぶる。
確かに【り】で始まる、1番に浮かんでくるものは一つしかない。
でも、そんなものこの学校には__?
「じゃーん!」
愛海がカバンから取り出したものは、真っ赤な…。
「りんごー!」
『クリアです!』
アナウンスの声が聞こえてきた。
「やったねー!」
「でも愛海、よくリンゴなんて持ってたな?」
良一の疑問に「だって、りんご飴つくるから」と当たり前のように答える。
「りんご飴、家庭科実習で作るの明後日だよ」
圭子が小馬鹿にしたように言った。
「別にいいの!腐っても、どうせ食べるの良一なんだから」
「なんだよそれ!」
「はい、次、良一の番!」