死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-


「わざとでしょ!?」


私は愛海に詰め寄った。


「なによ、家に押しかけてきたと思ったら。祐希くんからも言ってやってよ」


「わざと古城さんを殺したんでしょ!?」


「そんなわけないっしょ?」


「愛海は知ってたはず、死り神の法則を。次は【こ】から始まる名前のクラスメイトが死り神になる。だから古城さんしかいない」


「だからわざと【ん】がつくものを選んで失格したっけわけか?」


「ちょっと、祐希くんまでやめてよー!」


愛海が笑った。


「たまたまだって」と。


絶対に違う。


スタンガンを前もって用意していたり、愛海は絶対に死り神となった古城怜華を殺す気でいたんだ。


前から怜華とは仲が悪かった。


彼氏であった良一を奪われたと怒っていた。


愛海はこの死りとりゲームを利用して、怜華を殺したんだ。


「祐美、もうやめよう」


「祐くん…」


「もういい」と私の怒りを制する。


そう、もう怒っても仕方がない。


なぜなら、ゲームは終わるからだ。


「そうだよ、もういいじゃん!退会したんだから!」


ポイントが貯まったから退会ができる。


この地獄のようなゲームから抜け出すことができるんだ__。


「でもごめんねー」


なぜか愛海が謝る。


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