死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「でも、なんで他に死り神がいるんだ?」
「それが…死り神は全部で5人いたの」
「それって…まさか【み】から始まる名前のクラスメイト、全員ってことか?」
「たぶん、そうだと思う」
「じゃ、あと3人か…」
「うん、どうしていいか分からなくて逃げてただけだから」
「でも俺を突き落としたんだろ?」
「それはビックリして…」
「いいんだよ!それで俺の仮面が割れた。それで洗脳が解けたんだ」
そう言うと、祐希は倒れたいる死り神の仮面を外した。
それはクラスメイトの光浦直樹だった。
「光浦くん…」
「悲しんでる暇はない」
「でも、どうするの?」
「俺も分からないけど、死り神は殺しに来る。殺されれば終わりだ」
「それじゃ…?」
「ああ」と、刺さった鎌を引っこ抜く。
祐希は戦う気なんだ。
「怪我、大丈夫か?」
「うん、平気」
ホントは痛くて仕方がなかったけど、私が泣き言を言うわけにはいかない。
「なんとか仮面を外せないかな?そうしたら祐希みたいに洗脳が解けるんでしょ?」
「俺もそうしたいけど…相手は3人だ。少しでも気を抜けば殺される」
「…そうだね」
「中に戻るぞ?俺のそばを離れるな」