死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
また教室に戻ってきた。
しりとりが始まった、私たちの教室。
どこに行けばいい?
どこに居場所があるの?
そんな思いに足が動いた先は、教室だったんだ。
もう、ここから出ることはできない。
私が逃げれば逃げるだけ、大切なひとが傷ついていく。
自分の席に座り、時間が過ぎるのを待つ。
もう私は、逃げない。
そう決めたから…。
スーッと静かに教室のドアが開いたのは、それからしばらくしてからだった。
ゆっくりとやってくる。
私の机の前まで、やってきたんだ。
私は静かに見上げた。
仮面の目が、私を見下ろしている。
これでいい。
私が死ねば、すべてが終わる。
もう祐希を、苦しませなくてもいいんだ。
もっと早く、こうするべきだった。
死り神が鎌を振り上げ、私はそれを受け入れる__。
さようなら、祐くん。
ありがとう。
最後に、私に祐くんを守らせて。
私のことを守れなかったと嘆かないでね。
守れなかったんじゃないよ。
私が守った。
それだけのことだから。
だから、悲しまないでね。
これが私の『決意』だから__。