死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「しりとりゲームに、かんぱーい!」
愛海の合図で、私たち4人は祝杯をあげた。
とはいっても、ファミレスのドリンクバーだったが。
「楽勝だったな?」
良一はお腹が空いたのか、ハンバーグセットを食べ出した。
「しりとりは1日1回。クリアするごとに3000ポイントが入ってくるから、頑張って貯めるとブランド品に変えたりできる!」
俄然、張り切っている愛海はバッグを狙うという。
1ポイント1円の計算だ。
私は、こうやってたまにプチ贅沢できればそれでいいかな、なんて。
「良一は何にするー?」
向かい合ったカップルの2人は、1つのスマホを覗き込んでああでもない、こうでもないと言い合っている。
そうなると__同じく向かい合っている私と祐希は、手持ちぶたさなわけで。
「__久しぶりだな」
ボソっと祐希が言った。
「あっ、うん」
それだけ答えると、手元に視線を落とす。
こう間近で祐くんを見るのは__なんだか照れるし、髪の毛をおっ立てて変形の学ランを着ている祐くんは、誰が見ても威圧的だ。
「えっ、2人とも知り合いだったの!?」
1番、聞かれたくなかった愛海が騒ぎ出す。