死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
その瞬間、明かりが消えた。
えっ、真っ暗でなにも見えない!
「なんで暗いの!?」
甲高い声は、愛海のものだろう。
「さっきまで外も明るくなかった?」
圭子の疑問に、誰も答えることができない。
私たちがゲームをしていた異空間は、昼間だった。それなのに今は、大洋の明かりも完全に消滅している。
教室の蛍光灯が切れただけじゃないんだ。
真っ暗闇。
「動くな」
その時、祐希の低い声が響いた。
まるで『動くと殺す』と脅しているように聞こえたけど、どうやら危ないかららしい。
そんなこと言われなくたって、なにも見えないんだから動きようがない。
「おい!失格なら失格でいいから元に戻してくれ!」
イラついた先生の声がした時だった。
スーっ。
なにかが、私の前を横切った。
少しずつ暗闇に目が慣れていき、私の前に誰かがいるような__?
パッと、明かりが戻る。
私の目の前に、見知らぬ誰かが立っていた。
ちょうど先生と私の間に立っている__たぶん男?は、ローブをすっぽり頭からかぶっていて、顔には真っ白なお面をつけていた。
そしてその手には、鎌が握られていて__。