死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
これは__なに?
目から血を噴き出した先生が、膝をがくがくと震わせて崩れ落ちる。
「ひぃっ!」
短い悲鳴を上げた愛海に引っ張られる形で、私はその場に倒れ込んだ。
「おい、お前なんだ!?」
凄んだ祐希が、鎌男の肩を掴む。
振り返りながら、先生から鎌を引っこ抜いた男が高々と腕を振り上げ__。
あ、危ない!
そう思った瞬間、あの感覚が襲ってきた。
あっ、元の世界に戻るんだ。
あぁ、良かった!
私はホッとしながら、こみ上げてくる揺れに身を任せた___。
。
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__防災訓練だが…」
教壇に立つ先生の姿が目に入ってきた。
やっぱり何でもない、あれはゲームの世界だけの話。
失格になると、ああやって襲われてしまう。でもただそれだけのこと。
「ひぃっ!」
いきなり立ち上がった愛海が、大きな音を立てて椅子を倒した。
「なんだ?悪い夢でも見たのか?」
村井先生の軽口に、クラスメイトたちが笑う。
けれど、愛海の顔は真っ青だった。
「早く座れ!それとも廊下に__」
そこまで口にすると、先生が「ぐっ!」と苦しみ出し、そして__右目から血を流した。
まるで、何かが突き刺さったように。