死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
村井先生が死んだ。
クラスメイトが見ている中で突然、目から血を流して。
教室は騒然としたが、別の意味で私たち5人は凍りついていた。
すぐに休校になり、速やかな帰宅が命じられる。
けれど私たちは、誰が言い出したわけでもなく、ファミレスに集まった。
全員がドリンクバーを注文する。
さすがに食いしん坊の良一も、この時ばかりは食欲がないようだ。
初めに口を開いたのは、意外にも祐希だった。
「俺は先生を見ていたから分かる。血が流れる前に、体がビクッと震えた」
「それって、刺されたってこと?」
圭子の声も、どこかまだ震えている。
「鎌で刺されたんだ」
「そ、そんなことあり得るの?てか、あいつは何?」
愛海の疑問には、誰も答えられない。
確実なのは、しりとりに失格すると現れるということ。
そして向こうの世界で襲われると、現実の世界でも同じことが起こる。
「すぐにやめようぜ!」
良一が、しりとりゲームのアプリを削除しようとしたけど__ムダだ。
私もとっくに試した。
アプリはスマホに貼り付いて、消すことができない。
「消せない…ずっとしりとりやるしかないのか?」