死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「ちょっと、これ見て!」
どうすることもできないまま、時間だけが過ぎていた中、圭子が声を上げた。
「ほら、このポイント交換のところ!」
そう言って、テーブルの中央に画面を置く。
ポイントを貯めて、ブランドのバックなどに交換できる。
そこに混じって、あるものが書かれていた。
【退会】15000ポイント。
「退会できるんだ、じゃゲームから抜けられる?」
私は少しだけホッとして、皆んなの顔を見回した。
圭子は頷いて説明する。
「最初のゲームで入ったポイントは3000だった。2回目はポイントが入っていない。だから、失敗すればポイントは0なのよ」
「それならゲームをクリアして貯めるしかないね」
「使わないで貯めること」と、愛海の顔を見る。
「なんで愛海を見るわけー?」
「ブランド品は諦めてよ、命の方が大事なんだから」
「分かってるってー」
プイッと横を向いて、ご機嫌ななめだ。
「とにかく全員で協力して、ゲームから退会するんだ」
祐希の言葉に、全員が神妙に頷いた。
それしか、助かる方法がない。
しりとりを続ける。
そしてポイントを貯めて退会する。
それしかない…。