死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「簡単じゃん!」
しりとりが終わって、私たちは教室に戻ってきた。
「確かにこれなら失敗することはないね。これを続けたら退会できる」
だから、殺される心配はない。
「明日のしりとりも打ち合わせしとこうよ!」
「そうだね」
私が祐希たちに声を掛けようとした時だった。
「ちょっと静かにしなさいよ!」と、鋭い声で割り込んできたのは__古城怜華(こじょうれいか)だ。
「先生が亡くなったっていうのに、何をはしゃいでるの?」
信じられない!といった表情は、どこか白々しい。
お嬢様である怜華は、クラスの女王様だ。カーストでいうならトップに君臨している。
今も取り巻きを引き連れて、ギャル風の愛海を虫でも見るような目で睨む。
「別にいいじゃん、あんたに関係ないし」
「無神経だって言ってるの!村井先生があんな形で急死したっていうのに…」
「あんた贔屓(ひいき)されてたもんね」
「ひどい!なんてこと言うのよ!?」
お嬢様VSギャルは、いつも平行線だ。とはいえクラスメイトは「ううっ」と泣き出した怜華の味方だ。
「あぁ、まじウザなんですけど!」
愛海が怒って教室を出て行く。
私は慌ててその後を追った。
だって、ちゃんとしりとりの打ち合わせをしないと。