死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
私と祐希は幼なじみだった。
親同士が仲が良く、家族ぐるみで付き合いをしていた。
それがいつからだろう?
祐くんとあまり遊ばなくなった。
顔を合わせるのも避けるようになり、祐くんは親の離婚で荒れていったんだ。
どんどん変わっていく幼なじみに掛ける言葉もなく、廊下ですれ違っても目を合わさない。
遊ばなくなった理由なんて、何もないと思う。
ただちょっと恥ずかしかっただけで…。
「あと1人、誰かいないかなー?」
愛海が教室を見回していると、ちょうど村井先生がやってきた。
「おい、滝川」
どうやら圭子に用があるようだ。
「今度の試合、助っ人で来てくれないか?」
「えっ、私も試合があるんで」
長身で大柄な圭子は、剣道部のエースだった。そしてその背の高さで、あちこちからスカウトされる。
「頼む!アタッカーがいないんだよ」
バレー部顧問の村井先生が頭を下げる。
先生が生徒に頭を下げる場面って、ある意味すごい。
「私、バレーは…」
圭子が断ろうとしたが、すかさず愛美が前に出る。
「やりますやりますぅー!」
「あんた、なに勝手なこと!」
「その代わり、しりとりやりませんかぁー?」