死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
『それでは、しりとりゲームを始めましょう!』
4回目ともなれば、もう慣れたもの。
授業中の現実世界から、ゲームの異空間に移行するのも戸惑うことはなくなった。
私たち5人は、互いの顔を見合わせる。
大丈夫、心は1つだ。
ゲームのクリアを目指して、全員で団結しているのは間違いない。
最初の言葉は、前回の『くつした』の【た】から始まる。
私たちは事前に打ち合わせしていた。
愛海がカバンから取り出すのは【たばこ】だ。
【たばこ】→【こま】→【ますく】→【くつ】→【つみき】となっている。
これで今回もラクラク、クリアの予定。
しかし__。
『しりとりゲーム、3回目までは肩慣らしの練習となります!』
「えっ!?」と、皆んながスピーカーを見上げる。
『この4回目からが本番です!』
「どういうこと?」
思わず呟いたが、誰も答えてはくれない。
『これまでのように、予め物を仕込んだり、事前に打ち合わせはできません!』
ば、バレてた!?
「ねぇ、ちょっと見てよ!」
そう言って圭子が、スマホの画面を見せてくる。
そこには【しりとりゲーム】と___えっ、違う?これまでとは変更している。