死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
チャイムが鳴った。
「よし、これでろっくにーん!」
はしゃぐ愛海と睨む圭子、それを笑う良一と、ずっと私を睨んでいる祐希と、顔を上げられない私。
きっと祐くんは怒っているんだ。
私が避けたから…。
「で、なにをどうやんのよ?私、部活中は無理だし」
圭子がそう言って席についた。
「愛海に言われても分かんない!」
自分のことを名前で呼ぶ愛海が、逆ギレして席につく。
良一と祐希は教室を出て行った。
どうせ授業に出ないつもりだろう。
授業が始まり、私もすぐに「しりとりゲーム」のことは忘れていった。
「それ」を感じたのは、授業がもうすぐ終わる頃。
そろそろお昼だな、なんて考えていた。
ぐにゃり。
そんな音が聞こえたような気がして、私は思わず机にしがみつく。
な、なにこれ!?
朝ごはんを食べなかったからか?
だから胃がせり上がってくるの?
すると__大きく目を見開いた圭子がこっちを振り返っていた。
愛海にいたっては「えっ、なに?」と声に出している。
どういうこと?
3人だけ?あとの皆んなは代わりないみたいだけど?
視界が歪み、体が痺れる感覚がし__。
私は意識を失った。