死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
愛海を除いた4人で、校舎内を巡る。
職員室や音楽室、美術室などを見て周り、そこにあるモノを覚えていった。
「でも、いざ自分の番になると焦るんだよね」
私がそう言うと「わかる」と、皆んなが頷く。
「しかもあの、死り神だっけ?あいつが来るもんね」
腕っぷしの強い圭子でさえ、先生が殺された時のことを思い出したのか、ブルっと震えた。
「でも、体格は俺たちより小さかった。なんとか戦えないか?」
同じく腕に覚えがある祐希が、圭子に尋ねる。
「戦うにしても武器がいる。向こうは鎌を持ってたから刺されたら終わりだし」
「武器か…」
物騒な話をしているのに、そこに入っていけない自分がもどかしい。
「ねぇ、本当に浮気してないの?」
私は後ろからついてくる良一にきいてみた。
「…してない」
やや歯切れが悪い。
「ほんと?」
「してないけど…告白はされた」
「えっ!?古城さんに?」
びっくりして大きな声が出てしまった。
「だから愛海がいるからって断ったのに、聞いてくれないんだよ」
「そうなんだ。私からも言っておく」
「あぁ、頼むよ」
それは、校内巡りツアーが終わり、教室に戻ってきた時だった。
あっ、死りとりゲームが始まる。