死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-


「ううっ」


私は目を覚ますと、ゆっくり周りを見回した。


ここは__教室?


でも違う。私がさっきまでいた教室とは違う?


あっ、でも日直の名前は私だ。私、日直だったよね?


ここは3年1組の教室に違いない。


それなら皆んな、どこ行ったの?


「け、圭子?愛海!」


2人は自分の席で突っ伏している。


急いで立ち上がって揺り起こす。幸いにもすぐ立てるし、どこか体がおかしい感じはない。


「2人とも起きてよ!」


「えっ、ここは?」


不安そうな圭子とは裏腹に、愛海がその場で跳び上がる。


「すごーい!しりとりゲームだ!」


「しりとりゲーム?」


「授業中ずっとスマホ見てたら、いきなり画面が切り替わったの!ほら!」


得意そうに突き出すスマホの画面には【りんご】が写っている。


そしてそれは【ごりら】に代わり【らっぱ】となる。


「確かにしりとりの並びだけど」


圭子が自分のスマホで確認しているので、私も慌ててスマホを取り出した。


画面いっぱいに広がのは【ぱんつ】だ。


「それじゃ、参加者だけの空間ってこと?」


どちらかというと冷静な圭子は、もう事態を受け入れ始めている。


つまり、異空間ってやつ?


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