死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-


学校は休校になった。


私は圭子と一緒に愛海を探したけど、姿が見えない。


スマホで連絡するも、その日は愛海と連絡が取れなかった。


「殺したのはあいつなんだよ!」


怒っている圭子を、懸命になだめる。


「あいつ、薄っすら笑ってた。浮気したからって、わざと難しい言葉を選んで、死り神に殺させたんだ!」


「それはでも…愛海も気が動転してて」


なんとか愛海の味方をしたいけど、良一が教室から運ばれていく時ですら、愛海は涙ひとつ流していなかった。


「もう命がかかってんだから、変に庇うのやめなよ」


「命って…」


「だって、あいつが1番なんだよ?今度は私を殺そうとするかもしれない」


「いくらなんでもそれは──」


「ないって断言できる?」


そう詰め寄られ、私は答えることができなかった。


「とにかく早く見つけないと。これ以上、勝手な真似しないように」


「愛海の家に行ってみる」


「私も行くよ」


2人で行ってみたけど結局、愛海を見つけることはできなかった。


明日、また学校で待ち合わせることにして圭子と別れると、スマホが鳴って__。


愛海かも!?


すぐに確認したけど…。


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