死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「大丈夫か?」
公園で待っていると、見るからに厳つい祐希がやってきた。
「うん。祐くんこそ、大丈夫?」
私がそう尋ねると、祐希は一瞬ハッとする。
「そっか。祐くんなんて呼んだの、久しぶりだもんね」
「なんか懐かしいな」と、私が座っているベンチに腰を下ろす。
「でも祐くんも、友達だったんでしょ?いつも一緒にいたし」
「ああ、良一はたった1人のダチだった。俺がこんなだから、皆んな寄って来ないしな」
「そんなことは…」
そこまで言いかけて、自分が1番に避けていたことを思い出した。
「無理すんなよ」
「うん、ちょっと変わったかも」
「ちょっとか?」
「…かなりかも」
恐々、本当のことを言うと、祐希はフッと笑った。
「正直でいいんじゃないか?祐美はあんま変わってないな」
「それ、成長してないってこと?」
「そうとも言う」
「ちょっとー!」
パン!と、祐希の腕を叩く。
笑いながら大袈裟に痛がる祐希は、かつての幼なじみそのものだった。
すごく不思議だ。
こうやってまた、昔のように祐希と話せるなんて。
死りとりゲームをやっていなかったら、祐希と関わることはなかっただろう。