死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「おい、なんだよこれ!?」
その時、良一が教室に飛び込んできた。
「祐希と裏でタバコ吸ってたら、いきなりグラっときて、そしたら学校に誰もいねーじゃん!」
興奮気味に喋る良一と、厳しい顔でなにやら観察している祐希。
ふと、目が合ってしまった。
私がそらす前に、祐希が小さく頷いた__ような気がする。
「おい!お前たち、これはなんだ!?」
血相を変えてやってきたのは、村井先生だ。
「職員室にも誰も居ないじゃないか!避難訓練だったか?そんなの聞いてないが…?」
「違いますよ先生!これはしりとりゲームです!」
愛海の言葉に、先生は眉を寄せる。
「しりとりって、あのしりとりか?」
「そう、アプリに登録した参加者だけが招待される世界って、すごくなーい!?」
「確かにあり得ないよな!?」
良一が嬉々として反応する。
お似合いの2人は興奮して抱き合っていて、それを取り囲む私たちとはテンションが違う。
「それで、どうなるんだ?」
祐希がブスっと言った。
私に向けてじゃないけど、なんだか私に言われているようで…。
ちょうど皆んなが押し黙った時、校内放送が始まった。