死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「しりとりやればポイント入ってくるじゃん」
さも簡単なことのように愛海は言うけど、それは愛海がいつも一番手だからだ。
なんの文字がくるか分からないけど、答えたら終わり。
「私、前からあんたのこと嫌いなんだよね!」
「ちょっと圭子」
「祐美が止めるから言わなかったけど、自分勝手で思いやりのカケラもないし。あぁ、そうだよね、彼氏をわざと殺すくらいだもんね」
ここぞとばかりに、圭子がぶちまける。
けれど愛海も負けてはいない。
「愛海だって、嫌いだったし!いつも日に焼けてて黒くて猿みたいで、女子力のカケラもない。あんたと一緒にいるとこっちまで野蛮になるわ」
「はぁー?ギャルのあんたのほうが山猿みたいじゃない!似合いもしないメイクしてアホらしい」
汚いものでも見る目で吐き捨てた圭子。
また言い返すのかと思っていたら__愛海はにんまりと笑った。
「そんなこと言ってもいいわけー?」と。
「な、なによ!?」
不気味に微笑む愛海に不穏なものを感じたのか、あの圭子が少しだけたじろぐ。
「愛海の次、圭子だよね?良一が抜けたから」
「あんた、私をハメようっていうわけ?」
「別にー?それは圭子の態度次第じゃない?」
「信じられない!」
そう吐き捨てると、圭子が教室を出ていった。