死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
「ちょっと、圭子!どこ行くの!?」
私が慌てて追いかけると、ちょうどチャイムが鳴った。
「もう授業、始まるよ?」
「呑気に授業なんか受けてられない!命がかかってるんだから!」
「でもどこ行くのよ!?」
「それは__分からないけど、でもアイツは私を殺そうとしてる!」
「そんなこと…」ないとは言い切れない。
良一だって、わざと言葉を選んで殺したようなもの。
「しりとりでアイツが1番初めなのは変わらない。2番目の私に、探すのが難しい文字をぶつけてくるはず」
「でも、どんな言葉で始まるか分からないんだよ?」
「それでもアイツはきっと【り】で終わらせるものを選ぶ」
確かに、圭子の言う通りだ。
どんな言葉で始まろうが、終わりが【り】になるよう仕向けてくる可能性は高い。
「だから今のうちに【り】のつくものを探しておかないと!」
「それなら私も手伝う!2人で探せばきっと見つかる」
「それが…さっきから考えてるんだけど、無いんだよね」
「【り】から始まる、学校にあるもの…?」
やはり『りんご』しか思いつかない。
『りんご』も『りんご飴』も、もう出てしまった。
他に【り】のつくもの?