死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
圭子がいきなり踏み出したんだ。
一気に死り神の懐(ふところ)に踏み込むと___。
「めぇえええええん!」
竹刀を脳天に振り下ろす。
しかし間一髪、死り神がかわした。
竹刀が死り神の肩を直撃するも、倒すまではいかない。
「クソが!」
そこに祐希が、後ろからタックルをして壁に突っ込む。
「祐くん!」
「好き勝手させるかよ!」
そのまま殴りかかろうと拳を振り上げた。
けれど次の瞬間、あっさりと壁に吹き飛ばされる。
「ぐっ、なんて力だよ!化けもんじゃねーか!」
すぐに立ち上がれないくらい、とんでもない力のようだ。
それじゃ、やっぱり人間じゃないの?
「化け物でも倒せるはず!」
圭子が間髪入れず、竹刀を振り下ろす。
当たった!
今度こそ脳天に直撃した__?
いや、あれは…鎌?もうひとう鎌を忍ばせていたの?
死り神は鎌で竹刀を食い止めると、力づくで圭子を押し倒す。
「あぁっ!」
倒れた圭子に馬乗りになり、鎌を振り下ろす。
それを圭子が竹刀で食い止めた!
その時、祐希が叫んだ。
「祐美、殺せ!」
えっ!?
「鎌で殺せ!」