死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
『これから皆さんには、しりとりをして頂きます!』
機械的な女性の声が、スピーカーから聞こえる。
「勝手に放送室に入ったのか!?」
そう言うと、村井先生が飛び出していった。
どうやら、捕まえる気でいるらしい。
『制限時間は1人10分です。10分の間に、前の人が選んだ言葉の、最後の文字から始まる【もの】を、この学校内から見つけて下さい』
「えっ、学校の中限定なの?」
私の驚きに「そりゃ、普通のしりとりじゃ面白くないじゃん!」と愛海が答える。
それもそうか。ただのしりとりなら、わざわざこんな異空間で行う必要はない。
『ルールは普通のしりとりと、全く同じです!』
どんどんと勝手に進むルール説明。
もっと聞きたいことは山ほどある。
そもそも、ここは何処なのか?なんなのか?やらない選択肢はあるのか?
失格になったらどうなるのか__?
「おい、どういうことだ!?」
出て行ったはずの先生が、息を切らせて戻ってきた。
「先生、捕まえたの?」
圭子が問いかけるが、村井先生は答えず、逆に私たちを睨みつけてくる。
「お前たちの悪戯だろう!」
「えっ__?」
「なんで放送室に誰も居ないんだ!?」