死りとりゲーム2-死り神さまの逆襲-
私たちは校門を出た。
さっさと帰っていく愛海と、1人になりたいという圭子と別れる。
「祐くん、大丈夫?」
ずっと押し黙っている祐希は、明らかに様子がおかしい。
無理もないかもしれない。
圭子を助けるために、死り神を殺したんだ。
まさか、クラスメイトの莉新だったなんて誰も思いもしなかった。
「祐くん?」
「いや、俺は大丈夫だ。莉新には悪いが、あの時はああするしかなかった」
「うん、そうだよね」
じゃないと、圭子が死んでいた。
そう割り切りたいけど、クラスメイトが死んだんだ。
それも、私が握っていた鎌で。
「それより、なんで莉新が死り神だったんだ?」
「それは…分からない」
「死り神を殺したんだから、今度のゲームからはもう出てこないのか?」
「それも…分からない」
分からないことだらけだ。
莉新が、わざと私たちを襲うようなことするはずがない。
恨まれる覚えもないし、思い当たることが何もない。
「あいつは操られてたのかもな」
「操られてた?」
「考えられないくらいの力だった。俺もあっさりと吹き飛ばされるくらい」
「どういうこと?」
「人間じゃないのかも」