無名ファイル1
「もう明日はテスト一日目ね。」
「いつの間にか勉強をしないで、
部屋の片づけに没頭していて。
汚部屋の魔力…恐ろしいデース。」
「エミリアに同じく…私は昨日も、
リビングの掃除器かけちゃった」
学校の図書室でいつもの三人組が、
教科書やノート…参考書を開いて、
勉強会を開催していた…。
「奇遇ね、私も大掃除したわ。」
『ふふっ…』
みんな勉強に身が入ってなくて、
家に帰れなかったんだ…。
「帰ったら別のことするよね~」
…なんて言っていた私、
結局テストの結果は散々で、
先生に割と本気で心配された。
「いや、二人も勉強してないって!
えぇ!?もしかして嘘だったの!?」
「いや、それなりにはしたわよ。」
「家で勉強はしてないデース!
授業を本気で受けてますから!!」
追試が24日にあったおかげで、
クリボッチでも全然寂しくなかった。
勉強をたくさんしていたからね!!
あー蛍は今頃ファンに夢を見せて、
キラキラの衣装を着て歌ってるんだ。
ふと自分の身の程を知って落ち込む。
「先生、私って愚かだよね?」
「せめて一週間前は勉強頑張ろうな?」