無名ファイル1
蛍は嵐のようなマシンガントークに、
ぱちくりと瞬きを繰り返していた。
本当に百合ネェはキャラが濃い!!
「ごめんね、驚かせて…大丈夫?」
「大丈夫、興味深い人だな。」
そう、凄く面白い人だ…。
世間の風当たりが強かったからこそ、
人として出来上がっている人格者。
「そうなの、良い人だよ…凄く」
面倒見もいいしなぁ…。
「そうか、じゃあ…俺も帰るかな。
次に会う日はツギハギパークか。
迎えに行くから準備しとけよ!!」
「あっ!うん、本当にありがとね!
ツギハギパーク…楽しみにしてる!!
準備して待ってるね!!」
蛍の背中が見えなくなったのを確認し、
私は家に入った…部屋は静かで、
空気は冷たい。まぁ、温かいのは怖い。
誰がいるのって話になるからね。
あ~…半年振りのツギハギパークか。
ふふっ、楽しみだなぁ…。
半年振りのツギハギパークってことは、
蛍と付き合って半年くらいになるのか。
ネックレスを見つめて顔が綻ぶ。
半年かぁ…長いような短いような…。
喧嘩もしたし、その分仲が深まって、
一緒に遊んで一緒に寝て…。
私って本当に幸せだな。