御曹司とのかりそめ婚約事情~一夜を共にしたら、溺愛が加速しました~
第二章
身体がふわふわして気持ちがいい。まるで雲の上で寝そべってるみたいだ。
もう少しこうしていたい。
――春海!!
あの声は一体誰だったんだろう?
知っているような知らないような……。
混濁した意識の中で、耳に残っている声を何度も反芻していると次第に身体の至るところに激痛が走り、私は弾かれるようにして目を開いた。
「痛っ!」
ここはもう夢の中ではない、現実世界なのだ。そうわかると急に頭や肩、そして膝がジンジンと痛みだして顔を歪める。
私、どうなっちゃったの?
「あぁ、気がついたか」
え? 誰?
全身がまるで石になったみたいに固まって動けない。
「大丈夫か?」
それでも声がした方へなんとか首を回してみると。
あれ、この人は……。
「蓮……さん?」
もう少しこうしていたい。
――春海!!
あの声は一体誰だったんだろう?
知っているような知らないような……。
混濁した意識の中で、耳に残っている声を何度も反芻していると次第に身体の至るところに激痛が走り、私は弾かれるようにして目を開いた。
「痛っ!」
ここはもう夢の中ではない、現実世界なのだ。そうわかると急に頭や肩、そして膝がジンジンと痛みだして顔を歪める。
私、どうなっちゃったの?
「あぁ、気がついたか」
え? 誰?
全身がまるで石になったみたいに固まって動けない。
「大丈夫か?」
それでも声がした方へなんとか首を回してみると。
あれ、この人は……。
「蓮……さん?」