御曹司とのかりそめ婚約事情~一夜を共にしたら、溺愛が加速しました~
「階段から落ちた衝撃で身体に障害が起きてないか、スクリーニング検査のため一旦脱いでもらった」

「えっ!?」

「ああ、誤解しないでくれよ、着替えさせたのはここの女性看護師だから」

「そ、そうだったんですか……」

あぁ、びっくりした! てっきり蓮さんが脱がせたのかと……。

「それと、看護師から君の下着も預かってる」

「し、下着!?」

そういえば胸がなんかスースーして心もとない感じ……。

かろうじてパンツは履いてるみたいだけど……やだ! ま、まさか、蓮さんに私のダサいパット盛り盛りのブラ見られちゃったの!?

「検査までしてもらってなにからなにまですみません、ありがとうございます」

はぁぁ、穴があったら地球の裏まで潜りたい……。

とりあえずお礼を言うもあまりの恥ずかしさに真っ赤な顔を布団に埋める。

「検査結果では特に異常はないみたいだから安心した。それでこのドレスのことなんだが……弁償させてくれないか?」

「え?」

私が二十歳のときに貯金をはたいて買ったドレスだけど、破けてしまったものは仕方がない。
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