御曹司とのかりそめ婚約事情~一夜を共にしたら、溺愛が加速しました~
「実はそのパーティーで唯一お話ができた人がいて……あ、この人なんですけど」
言葉で説明するより実際の顔を見てもらおうと、パーティーのとき一緒に撮った蓮さんとの写真を絵里さんに見せた。二人並んで見ようによっては仲のいいカップルみたいで、私も密かにこの写真を気に入っている。すると。
「ちょ、ええっ!?」
画像を見るなり、絵里さんの表情が驚きの顔に変わって私の手からスマホを奪う。
「あ、あの……」
「この人! 有栖川蓮じゃない! なんでパーティーに来てるの!? 参加するなんて言ってなかったじゃないのぉ! 来るって知ってたら私も参加したかったわぁ」
あーっ!と絵里さんが頭を抱え込む。
参加したかったって、絵里さん既婚者じゃ……。
「この方の名前、有栖川蓮さんって言うんですか? パーティーの企画責任者だって話してましたけど、病院でお世話になったので詳しく教えて欲しいんです」
有栖川蓮さんって言うんだ。やっと名前わかった!
なんとなく彼に一歩近づけたみたいで嬉しい。
どうしてパーティーで会ったの?どうやって話しかけたの?と絵里さんから質問攻めにあい、私は順を追って説明した。
言葉で説明するより実際の顔を見てもらおうと、パーティーのとき一緒に撮った蓮さんとの写真を絵里さんに見せた。二人並んで見ようによっては仲のいいカップルみたいで、私も密かにこの写真を気に入っている。すると。
「ちょ、ええっ!?」
画像を見るなり、絵里さんの表情が驚きの顔に変わって私の手からスマホを奪う。
「あ、あの……」
「この人! 有栖川蓮じゃない! なんでパーティーに来てるの!? 参加するなんて言ってなかったじゃないのぉ! 来るって知ってたら私も参加したかったわぁ」
あーっ!と絵里さんが頭を抱え込む。
参加したかったって、絵里さん既婚者じゃ……。
「この方の名前、有栖川蓮さんって言うんですか? パーティーの企画責任者だって話してましたけど、病院でお世話になったので詳しく教えて欲しいんです」
有栖川蓮さんって言うんだ。やっと名前わかった!
なんとなく彼に一歩近づけたみたいで嬉しい。
どうしてパーティーで会ったの?どうやって話しかけたの?と絵里さんから質問攻めにあい、私は順を追って説明した。