14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
洗濯物を干し終えた愛人は、買い物に向かった。
広場で遊んでいた竜夜に声をかけたが、同じレジデンスの同級生と遊びに夢中で、遊んでいると言われた。
一人テナントに向かった愛人。
食材も高級品ばかりで、どれも高値であるが、愛人は野菜もお肉も魚もとても新鮮で気に入っている。
食材を買う前に衣類品売り場に向かった愛人。
女性用のランジェリーショップの前まで来た愛人。
少し遠目で見ていたが、やはり店に近づくことにちょっと抵抗があるようだ。
「あれ? 愛人さん? 」
ん? と声がして振り向くと、そこには目がぱっちりとした髪の長い綺麗な女性がいた。
「…優樹菜さん…」
目を凝らしちょっと怪訝そうな目で見た愛人。
優樹菜。
この女性は優愛の妻である。
相変わらず母親になっても、可愛らし恰好をしている優樹菜。
ブルー系のワンピースで、スカートがフンワリしていてスカート丈は膝くらい。
素足で靴は白系のハイヒール。
髪はクルクルと可愛くカールさせている。
元女優だけあって、通り行く人が振り返って見ているくらいだ。
「愛人さん、どうかしたの? こんな場所で。何か買い物? 」
「いや…その…」
女性ものの下着を買いに来た。
と、言いたかった愛人だが、恥ずかしくて言えなかった。
「ん? 」
愛人が気にしている目の先を見た優樹菜は、なんとなくピンと来たようだ。
「もしかして愛人さん、彼女でもできたの? 」
「ち・違う…けど…。そうでも…あって…」
しどろもどろの愛人をクスッと笑った優樹菜。
「どんな感じがいいの? どんな体系の人? 私が買ってきてあげるから、教えてくれない? 」
「い…いや…」
「一人で行くのは恥ずかしいんでしょう? それとも、一緒に行く? 」
「い、一緒には…」
「気にしなくていいのよ、別に愛人さんと一緒にいても誰も文句言わないから。ねっ」
優樹菜に引っ張られ、愛人はランジェリーショップに向かった。
女性の下着は色んな下着があって、目のやり場に困ってしまう愛人。
いつもシレっとしている愛人だが、なんだかおどおどしていた。