14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
4

 しばらくして。

 リラは熱がすっかり下がり、先にお風呂に入る事にした。
 その間に夕食を作っている愛人と竜夜。

 竜夜は嬉しそうにリラのお粥を作っていた。
 そんな竜夜を見ていると、愛人は昔の自分を思いだし何となく嬉しい気持ちになれた。

 こんな気持ちになれたのはどのくらいぶりだろう…。
 なんとなく張り詰めていた気持ちが、すっと軽くなったのを感じた愛人。




 食卓に夕食が並ぶ頃、リラがお風呂から出てきた。

 可愛い部屋着のピンク色のワンピースを着たリラは、まだ子供っぽく可愛い感じがする。

「お姉ちゃん、よくあったまった? 」

 まるでお母さんが子供に聞くようなことを聞いてくる竜夜に、リラはちょっと笑えてしまった。

「はい、しっかり温まってきました」

 そう返事をしたリラ。


「良かった、じゃあこちらにどうぞ」

 竜夜が椅子を引いてくれた。

「有難うございます」

 素直に椅子に座ったリラに、おわんについだお粥を出してくれた竜夜。


「どうぞ食べて下さい。卵を沢山入れて作ってみました」

 ニコッっと笑ってすすめてくれた竜夜。

「頂きます」

 丁寧に手を合わせて、れんげで食べ始めるリラ。
 ふんわりと卵の味がとても美味しくて、リラの表情もほころんだ。

「とっても美味しい…」
「本当? 良かった」


 竜夜も椅子に座り、愛人も囲んで夕食を食べ始めた。


 特に食事中は会話もなく食べているが、とても和んだ雰囲気で穏やかな夕食の時間が過ごせた。




 食べ終わると、竜夜が食器を洗い始めた。


「竜夜君、手伝おうか? 」
「ううん、お姉ちゃん病気でしょう? ゆっくり休んで。また元気になったら、お願いするから」

 楽しそうに食器を洗いながら言う竜夜。
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