14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~

 可愛い寝顔だなぁ…。

 
 ちょっとぼやける視界で、愛人は少しだけリラに近づいて顔を覗き込んだ。


 メガネ外すとすげぇ綺麗な顔している。
 こんな綺麗な人、見たことないかもしれない。

 あの…夢の人と同じ…。
 やっと見つけたんだよな…。


 愛人がリラの寝顔を見ていると、パチッと目をあけたリラ。

 突然目を開けたリラに驚いた愛人は、サッと距離をあけて寝たふりをした。


 ん? とリラは愛人の方を見た。

 背を向けて寝たふりをしている愛人。
 そんな愛人を見て、リラはクスッと笑った。

「愛人さん…」

 小さく声をかけたリラ。
 だが愛人は寝たふりを続けた。

 そんな愛人の背中に、リラはギュッと抱き着いた。

「わぁ! 」

 驚きの声を上げて振り向いた愛人。

「やっぱり寝たふりだったのですね? 」
「な、なんだよ…」

 リラはヌ~っと顔を近づけてきた。

「お休みのチュウして下さい」
「え? 」

「私、ずっとお母さんにお休みのチュウしてもらっていたんです。だからして下さい、お休みのチュウ」

 間近に顔を近づけられると、愛人は真っ赤になっていた。
 だが暗い中、そこまではリラには見えていないようだ。

「あ、あんたって…以外に積極的なのか? 」
「いいじゃないですか、どちらでも。ねっ、チュウして下さい」

 目を閉じて待っているリラ。
 照れたまま、愛人は軽くリラの唇にキスをして、そのまま横を向いて寝てしまった。

「え? これだけですか? 」
「うるさい! ちゃんとしてやったろ? 早く寝ろ! 」
「はーい」

 ちょっと不満げなリラだが、素直に眠った。

 愛人はフーッとため息をついた。

 やばい…反応した…。

 愛人はぎゅっと股間を押さえていた。

 キスだけで、こんなビンビンだぜ。
 どうするよ…もたねぇじゃん…。

 とにかく必死に股間を押さえ、愛人は必死に欲情を押さえていた。

 時間が経過すると収まってきて、ようやく眠りに着けた愛人。

 その夜はキス以上の事はないまま眠った愛人とリラ。
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