14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
カーテンから差しこんできた太陽の光が目に当たり、愛人はハッと目を覚ました。
目が覚めた愛人は、辺りを見渡し自分の部屋にいる事を確認した。
「…夢? なのか? …」
ゆっくりと起き上がった愛人は、ちゃんとパジャマを着ていることを確認した。
「久しぶりにみたなぁ、あの夢…」
ベッドから出て、カーテンを開けると愛人は伸びをした。
広々とした15畳以上はありそうな洋間。
ベッドと机と椅子、本棚にクローゼット。
部屋の中央にはソファーとテーブルが置いてある。
カーテンは落ち着くブルー系。
パジャマのまま部屋を出て、愛人は洗面所へ向かった。
洗面所は玄関先の傍にあり、鏡付きの洗面台と洗濯機が置いてある。
そして奥側がバスルームになっている。
洗面を済ませた愛人は、キッチンへ向かい朝食の準備を始めた。
キッチンも広めで。
ガスコンロもコンロが3つあり、給湯もついている。
調理機器も沢山そろっていて、包丁も3本ほどある。
大きめの冷蔵庫には、食品がこまめに分けて入っている。
鼻歌を歌いながら卵を焼いて、ウィンナーを焼いて、お味噌汁を作っている愛人。
お味噌汁はワカメ・ネギ・豆腐などが沢山入っている具沢山。
食卓に朝食を並べている愛人。
用意しているのは2人分。
「おはよう、お父さん」
7時を過ぎた頃、起きてきたのは小学生の男の子。
愛人と同じ軽やかな茶色の髪をしていて可愛らし顔立ちの男の子。
「おはよう竜夜(りゅうや)。ご飯できているぞ」
「はーい」
食卓の椅子に座り、手を合わせて食べ始める竜夜。
愛人も一緒に食べ始めた。
朝食が終わると、竜夜は学校へ、愛人は会社に出勤する。
愛人は現在シングルファザー。
結婚は一度もしておらず、竜夜はずっと一人で育てている。
母親は誰なのか明かされておらず、でも、愛人と竜夜は間違いなく親子である。
「行ってきます」
ランドセルを背負って、竜夜は学校へ向かう。
愛人はそのまま会社に向かう。