14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~

 とても美味しそうなビーフシチューが出来上がり。
 付け合わせでポテトサラダも用意され、ご飯かパンにするかと迷っているリラと竜夜。


「どうしたんだ? 」

 愛人が2人の傍に行くと。

「あのねお父さん。ご飯がいいか、パンがいいか迷っているんだけど。お父さんは、どっちがいい? 」
「そうだな。父さんは、パンがいいな」

 そう言って、棚からパンを取り出してきた愛人。

「このパン。フランスパンだが、本場フランスで修行してきたパン職人が作ったパンで、とっても美味しんだ。このまま食べてもいいし、ビーフシチューにつけてもいいパンだ」
「すごーい。じゃあ、パンにしよう。いいでしょう? お姉ちゃん」

「そうね。美味しそうなパン食べてみたいから」


 意見が一致して、結局パンになったようだ。




 フランスパンはもっちりと柔らかく、フンワリしていてビーフシチューと一緒に食べてもマッチしていた。

「美味しい。こんなに美味しいパン、初めて食べました」

 パンを食べながらリラが言った。

「お姉ちゃんは、いつもご飯が多いの? それともパン? 」
「うーん。お米は、あんまりなかったからパンが多かったかな? 小麦粉がとっても美味しくてね、パンやナンを作って具材をはさんでサンドウィッチみたいにしたり、フレンチトーストにしたりして食べていることが多いの。お米はね、苗があんまり手に入らないからなかなか食べることが出来なかったわ」
「そうなんだ。じゃあ、これから沢山食べようよ。お米も美味しいから」
「うん、そうするわ」


 苗があまり手に入らない?
 日本にいて、そんな場所あるのか?
 海外でもどうなんだろう?

 
 話を聞いていた愛人は、ちょっと疑問を感じた。


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