14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
リラの優しい手が愛人に包み込むように触れると。
ピクっと強く反応してきた。
必死に寝たふりをしている愛人だが。
「まだ起きてくれないなら、もっと元気にしちゃいますよぉ」
耳元で囁いたリラは、愛人のズボンと下着をサッと降ろして。
今度は口で攻め始めた。
「うっ…」
さすがに目をあけた愛人。
「ちょ…や…やめろ…」
愛人の止める声も聞き入れず、リラはどんどん攻めて続けてゆく…。
「ま…待って…判った…。もういいから…俺がするから…」
素直にやめて、リラは愛人を見つめた。
「…お気に召しませんでした? 私のやり方では…」
ふと、悲しげに目を伏せたリラ…。
「違う、そうじゃない…。ごめん…昨日から、ずっと我慢していたんだが…。契約だから、シテはいけないと思って我慢していた。…」
「え? 」
「…もっと俺の近くに来てくれないか? 」
そっと手を差し出した愛人。
リラはその手をそとっと取った。
リラの手を引いて、愛人はギュッと抱きしめた。
「…俺。ずっと女性に対して起たなかった…」
「え? 嘘ですよね? だって今、ちゃんと起ってましたよ」
「ああ、そうだよ。自分でも、昨日からびっくりしている。俺はずっと、誰にも反応しなくて。無理やり迫られても、全くで…。それが原因で去ってゆかれるばかりだった。でも、一度だけ最後までシタ人がいた」
抱きしめているリラを、愛人はじっと見つめた…。
「…夢の中の人だったが。…その人には反応して、最後までできたんだ。…でも夢だから…二度と会う事もないと思うし…。それでも、ずっと俺は…その人しか見ていない…。だから、今こうして反応している事に自分でも驚いているんだ」
「…夢の中の人…。でも、私は今ここにいますよ。現実に、いるんですよ」
「ああ、分かっている。でも…触れてはいけない気がして…」
「どうして? 」
フッと小さくため息をついて、愛人は上着を脱いだ。
上着を脱いだ愛人の体は、とても締まっていて綺麗な体をしている。
逞しいこの体に抱きしめてほしいと思うくらい…。
「ちゃんと見てくれるか? 俺の秘密を」
「秘密? 」
「これで嫌いになってもいい。だから、見てほしい」
そう言って、愛人はそっと背中を向けた。
「え? …」
驚いた目をしたリラだが。
だんだんと目が潤んできた。
「綺麗…」
そう呟いたリラの頬に、スッと涙が伝った。