14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~

「なにこれ? 」

「地球の古い攻撃で、私を倒せると思わないでくれない? 」
「はぁ? なに言ってんの? 」
 
「そっちの男も、武器なんて使わないで拳でかかってきたら? 」

「なんだと? このアマ! 」

 男は銃を捨て、リラに向かて 拳を振り上げて殴りかかって行った。

 バコッ! ボコッ!
 何度殴りかかっても、リラに届く前に見えない壁に遮られてしまう。

 むきになって何度も殴りかかっても、全くリラに届かなかった。

「オジサン、遅いわね」

 
 シュッ! シュッ! 
 まるで風よりも早い動きで、男に刃が突き刺さり、体のあちこちをぼこぼこにされて行く…。


「グフッ…」

 体も顔もボコボコにされた男が、その場に倒れこみ気を失った。

「な…何これ…」

 茂代は青ざめてしまった。

「あんた何者なの? 」

 青ざめた顔で茂代はリラを見た。

「私はただの人間よ。どうしてそんな事聞くの? 」

 茂代は倒れている男を見た。

 全身がズタボロになっている男…
 しかしリラは無傷でかすり傷すらない…。

 そして足元の貫かれた穴…。

「化け物? あんた…」

 そう呟いた茂代は、鞄の中からナイフを取り出した。

「化け物なら、殺しても誰も文句言わないわね…」

 フフっと怪しい笑みを浮かべ、茂代はリラに歩み寄って行った。


「あんたの今の行動は全て、動画に映しているわ。この動画をバラまけば、みんながあんたを化け物だって認める。そうしたら、あんたを狙って警察も動く。もしかしたら、自衛隊も動くかもしれないわね」
「へぇー。警察も、自衛隊も動くんだ。すごいわね」

 余裕の笑みを浮かべるリラ。
 
 
 リラの目前に来ると、茂代はナイフを突きつけた。


「笑っていられるのも今だけ、あんたみたいな化け物。すぐに消してあげる! 」

 シュッ! と、ナイフを振りかざした茂代だが。
 
 パキーン! と大きな光を放ち、ナイフは粉々になった。
 まるで宝石の光のように、ちりばめられてゆくナイフ…。

 その光景を茂代は驚きすぎて、ポカンとなって見ていた…。


「さっき言いましたよね? そんな古い攻撃じゃ、全然効かないって」

 驚いた顔のまま、茂代はリラを睨みつけた。


「警察? 自衛隊? そんなの、全然怖くないですよ。元々、それって…私のお父さんが作り出したものだから」
「はぁ? なに言っているの? 」

 リラはニコっと笑った。
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