14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
「あんたにここにいて欲しいって願う人は、俺だけじゃないってことか」
これがあれば、私は地球にいられるというの?
リラは胸がいっぱいになり何も言えなくなった。
「俺から話したかった事を言うから、ちゃんと聞け」
そっと、リラの左手をとって愛人は胸ポケットから指輪を取り出して、リラの左手の薬指にはめた…。
綺麗に輝くダイヤモンド。
リングはプラチナ。
総額数億は下りそうな指輪だ。
「よかったピッタリで」
指輪を見て、リラは驚いた目で愛人を見た。
「ベルリラ。改めて、プロポーズさせてほしい。…俺と、正式に結婚して下さい」
「結婚? 」
「契約じゃない…永遠の誓いを…」
ギュッと手を握りしめ、愛人は優しく微笑んだ。
信じられない顔をしているリラ。
だが、握られた手からは愛人の温かさが伝わってきて。
これが現実なんだと実感させられた…。
「私で…いいのですか? …地球人じゃないのに…」
「そんな事が問題になるのか? 今ここに、あんたがいる。それだけが事実だ。何も変わらないじゃないか。大切なのは、姿や形じゃない。どこの人間でもない。お互いのハートだけだ」
何も言えない…。
終わらせようとしていたのに…
ずっといていいと言われるなんて…。
胸がいっぱいで何も答えられないリラは、頷くだけで精いっぱいだった。
そっとリラを抱きしめた愛人。
「もっと早く、この事を伝えればよかったな。契約結婚なんて、遠回りしないで。初めから、素直に結婚して下さいって言えばよかったって。ずっと後悔していたよ」
愛人は腕の中で泣いてるリラを、そっと慰め優しく頭を撫でた…。
「ごめんな、こんな格好でプロポーズなんてして」
「…いいえ…嬉しいです…」
涙がいっぱいの目で、リラは愛人を見上げた。
目と目が合うと。
愛人はそっとリラの顎をとり…優しく唇にキスをした…。
今までのキスよりずっと暖かく優しいキス…。
このキスが永遠の誓いのキスになった…。