極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「でも澪音は俺と違って、一度は諦めさせられたのに、それでも夢に向かってまた、頑張っているだろ?
それに俺は、勇気づけられた。
澪音に出会って、少しずつインテリアデザインの勉強をはじめたんだ」
六階のライフサービスゾーンでエレベーターが停まり、人が乗ってきたので古渡さんは黙った。
一階では降りずに、地下階で降りる。
「この店は俺が、初めてデザインした店なんだ。
それを澪音に喜んでもらえて、こんなに嬉しいことはない」
店から少し離れたところで立ち止まった。
古渡さんはまるで、眩しいものでも見るかのように見ている。
「素敵なお店を、ありがとうございます」
「これは澪音の夢の形でもあるけど、俺の夢への第一歩でもあるんだ。
大事にしていこうな」
古渡さんの手が、私の手を掴む。
指を絡めて握られたその手を、自然と握り返していた。
「はい」
しばらくふたりで店を眺め、レジデンスへ帰る。
それに俺は、勇気づけられた。
澪音に出会って、少しずつインテリアデザインの勉強をはじめたんだ」
六階のライフサービスゾーンでエレベーターが停まり、人が乗ってきたので古渡さんは黙った。
一階では降りずに、地下階で降りる。
「この店は俺が、初めてデザインした店なんだ。
それを澪音に喜んでもらえて、こんなに嬉しいことはない」
店から少し離れたところで立ち止まった。
古渡さんはまるで、眩しいものでも見るかのように見ている。
「素敵なお店を、ありがとうございます」
「これは澪音の夢の形でもあるけど、俺の夢への第一歩でもあるんだ。
大事にしていこうな」
古渡さんの手が、私の手を掴む。
指を絡めて握られたその手を、自然と握り返していた。
「はい」
しばらくふたりで店を眺め、レジデンスへ帰る。