極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
半分に割ったスコーンにたっぷりのクロテッドクリームとジャムをのせたまま、首が横に傾く。
「古渡さんに、じゃなくて、私に?」
ここに、私を訪ねてくる客なんて、古渡のご両親と父しか思いつかない。
しかし園原さんの言い方だと違うみたいだ。
「はい。橋倉様という方で、会えばわかる、と」
「橋倉……?」
いくら考えてもその名前に心当たりはない。
「お断りしましょうか」
返事のない私に園原さんが提案してくれる。
しかし、わざわざ訪ねてきてくれたのに追い返すのは申し訳ない。
それに、会えばわかるとのことだし。
「とりあえずロビーで会ってきます。
あとの対応はそれから」
「かしこまりました」
園原さんの差し出す、濡れ布巾で手を拭いた。
幸い、なのか家とはいえ部屋着でくつろいでいたわけじゃないので、すぐに出られる。
「じゃ、ちょっと行ってきます」
「古渡さんに、じゃなくて、私に?」
ここに、私を訪ねてくる客なんて、古渡のご両親と父しか思いつかない。
しかし園原さんの言い方だと違うみたいだ。
「はい。橋倉様という方で、会えばわかる、と」
「橋倉……?」
いくら考えてもその名前に心当たりはない。
「お断りしましょうか」
返事のない私に園原さんが提案してくれる。
しかし、わざわざ訪ねてきてくれたのに追い返すのは申し訳ない。
それに、会えばわかるとのことだし。
「とりあえずロビーで会ってきます。
あとの対応はそれから」
「かしこまりました」
園原さんの差し出す、濡れ布巾で手を拭いた。
幸い、なのか家とはいえ部屋着でくつろいでいたわけじゃないので、すぐに出られる。
「じゃ、ちょっと行ってきます」