極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
「そうだよ、裕一郎お兄ちゃんだよ」
にかっ、と眩しいほどに白い歯を見せて笑った彼と、過去の記憶がぴったりと重なった。
「ああ!
裕一郎お兄ちゃん!」
「やっとわかったの!?」
私の髪が乱れるなんてかまわずに、がしがし撫で回している彼は昔、白井さんのところで働いていて、もちろん私は可愛がってもらっていた。
「もう、子供じゃないんですから」
「ごめん、ごめん」
乱れた髪を直す私を笑っている彼は、昔からこうなのだ。
「最初からそう言ってくれたら、直接、部屋に来てもらったのに」
彼を促し、エレベーターに乗る。
「えー、澪音を驚かそうと思ってさ」
「驚きましたよ、もう」
あの頃は高校を卒業したばかりで、いかにも気のいいお兄ちゃん、といった感じだった彼だが、いつのまにか立派な男性になっていた。
……中身はあまり、変わっていない気がするけど。
「どうぞ」
にかっ、と眩しいほどに白い歯を見せて笑った彼と、過去の記憶がぴったりと重なった。
「ああ!
裕一郎お兄ちゃん!」
「やっとわかったの!?」
私の髪が乱れるなんてかまわずに、がしがし撫で回している彼は昔、白井さんのところで働いていて、もちろん私は可愛がってもらっていた。
「もう、子供じゃないんですから」
「ごめん、ごめん」
乱れた髪を直す私を笑っている彼は、昔からこうなのだ。
「最初からそう言ってくれたら、直接、部屋に来てもらったのに」
彼を促し、エレベーターに乗る。
「えー、澪音を驚かそうと思ってさ」
「驚きましたよ、もう」
あの頃は高校を卒業したばかりで、いかにも気のいいお兄ちゃん、といった感じだった彼だが、いつのまにか立派な男性になっていた。
……中身はあまり、変わっていない気がするけど。
「どうぞ」