極上御曹司はかりそめ妻を縛りたい~契約を破ったら即離婚~
これが愛というものなのでしょうか!

心置きなく写真も撮ったので、そろりとその隣へ潜り込む。
すぐ隣に感じる、澪音の体温が心地いい。

澪音への愛を自覚した日から、女は全部、切った。
もともと、一か百か選ぶならどちらかだと思っていた。
一に決められないからすべてを愛する、そうしてきたがオンリーワンを見つけたのだ。
ならば百は取れないのが道理。

「おやすみ、澪音」

そっと、その小さく赤い唇へ口付けを落とす。
きっと、毎晩、こんなことをしていると知られてしまったら、速攻で契約破棄されるだろうな。
絶対にバレてはいけない、俺だけの秘密。

ときどき、怖くなるんだ。
もし、三月までに澪音が好きだと言ってくれなかったら? 
オマエは俺の元を去ってしまうのだろうか。
怖くて怖くて、……いや、いまはそんなことを考えない。
澪音を俺に惚れさせればすむことだ。

おやすみ、澪音。
明日こそ、澪音から好きだと言ってもらえたらいいのにな……。


【終】
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