Tantalizing Love
車が走り出すと

また沈黙が続いた。


「ねぇ、まだ時間ある?」


「は、はい」


そう答えると彼は公園の近くに車を停めた。


彼が車から降りたので私も降りて彼の方へ
向かった。


私より身長の高い彼の顔を見ようと顔を上げると
彼は空を見ていて、
つられるように私も空を見ると

とても綺麗な星空が広がっていた。


「わぁ、綺麗」

あまりにも綺麗でつい声が漏れてしまった。


「綺麗だよね。こうやって星空見てると癒されるんだ」



そういった彼の横顔を見ると
テレビで見る彼とは違う
柔らかい表情をしていた。


向き合って視線を合わせると


「俺さ、結衣ちゃんに大事な話があるんだ」


「なん、ですか?」


「結衣ちゃんのことが好きなんだ。俺と付き合って欲しい」

「えっ…」

思いもしなかった彼からの言葉に驚くことしか出来なかった。

「ダメ…?」



「私なんかでいいんですか?」


「結衣がいいの」


「年下ですよ?」



「そんなの関係ない」



「よろしくお願いします」


そう言って私は彼に抱きついた。
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