好きになった先生は猫かぶりで腹黒な先輩だった
「10分でまぁ前進したんじゃん?」
『あ、ありがとうございます。』
おかげで私は呼吸困難一歩手前ですが。
「んじゃ帰りますか。」
そんな私を尻目にぱたんと楽譜を閉じた。
私も楽器を片付ける。
『明日ですね。』
3年生の実技試験日。
「そうだね。」
自分のことなのにどこか他人事のように答えるミナト先輩に苦笑いをしてしまう。
『お待たせしました、出れます。』
いつも楽器の片づけが終わるまで待ってくれる。
「菅原くん!」
エレベーターを待っていると年配の女の人がミナト先輩を見て驚いた顔をした。
「長谷川先生、お久しぶりです。」
「もう心配したんだから、大丈夫なの?
明日は?試験出るの??」
ピアノ科の先生か。
副科ピアノの先生しか関りがないから分からない。
「そんな大したことじゃないですよ。
明日は試験受けます。よろしくお願いします。」
『あ、ありがとうございます。』
おかげで私は呼吸困難一歩手前ですが。
「んじゃ帰りますか。」
そんな私を尻目にぱたんと楽譜を閉じた。
私も楽器を片付ける。
『明日ですね。』
3年生の実技試験日。
「そうだね。」
自分のことなのにどこか他人事のように答えるミナト先輩に苦笑いをしてしまう。
『お待たせしました、出れます。』
いつも楽器の片づけが終わるまで待ってくれる。
「菅原くん!」
エレベーターを待っていると年配の女の人がミナト先輩を見て驚いた顔をした。
「長谷川先生、お久しぶりです。」
「もう心配したんだから、大丈夫なの?
明日は?試験出るの??」
ピアノ科の先生か。
副科ピアノの先生しか関りがないから分からない。
「そんな大したことじゃないですよ。
明日は試験受けます。よろしくお願いします。」