好きになった先生は猫かぶりで腹黒な先輩だった
「どうして」
少しだけ目を見開いたミナト先輩に本当なんだって実感した。
『3年の先輩がはなしてるの聞いちゃって。』
_______________________
「湊だよ。
あいつ耳聞こえてなかったのに。」
「あ~。
え。でも、もう平気なんでしょ?」
「いやいや、まだ左耳は聞こえてないんだよ。」
______________________________
『全部本当ですか。』
耳が聞こえてない時期があって、今もまだ完全に聞こえてないっていうのは。
「半年前、実習のあとすぐ聞こえなくなった。
原因は分からない。
もちろん休学。」
『・・・』
「新学期前に右耳だけ聞こえるようになって復学。
当然進級試験パスしたけど先生たちのご意向で3年にはなれたけどね。」
一応主席だしって力なく笑った先輩は左耳に手を当てた。
「ごめん。そんな奴が伴奏者で。
偉そうなこと言って。」
少しだけ目を見開いたミナト先輩に本当なんだって実感した。
『3年の先輩がはなしてるの聞いちゃって。』
_______________________
「湊だよ。
あいつ耳聞こえてなかったのに。」
「あ~。
え。でも、もう平気なんでしょ?」
「いやいや、まだ左耳は聞こえてないんだよ。」
______________________________
『全部本当ですか。』
耳が聞こえてない時期があって、今もまだ完全に聞こえてないっていうのは。
「半年前、実習のあとすぐ聞こえなくなった。
原因は分からない。
もちろん休学。」
『・・・』
「新学期前に右耳だけ聞こえるようになって復学。
当然進級試験パスしたけど先生たちのご意向で3年にはなれたけどね。」
一応主席だしって力なく笑った先輩は左耳に手を当てた。
「ごめん。そんな奴が伴奏者で。
偉そうなこと言って。」