好きになった先生は猫かぶりで腹黒な先輩だった
私頭に手を乗せてさっきの余韻に浸る。
あんなのずるい。



「カナデ?何してんの、早くおいで。」



曲がり角からひょっこり顔を出して私を呼んでくれる。



『練習室、どこか分かりましたか?』



なんともない、そう装ってミナト先輩の元へ行く。



先生でも先輩でも私の好きな人は…



『ミナト先輩、』



「なに?」



『ふふ、なんでもありません。』
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