好きになった先生は猫かぶりで腹黒な先輩だった

ミナト

『あぁもう無理、口痛いし。
疲れた、死にそう。』



荷物重いし、楽器捨てて帰りたい。
あぁこの時間帰宅ラッシュで混んでんじゃん。



「カナデ家どこ?」



『高校の近くです。
K駅の隣の駅が最寄で。』



「じゃあ途中まで一緒だ。
この時間混んでるし、なんか食べて帰る?」



『えっ!?』



ミナト先輩とディナー・・・



「あ、家でもう用意されてるか。」



『い、いや。
食べましょう、食べて帰りましょう!!』



「何食べるか。この辺、居酒屋ばっかだからな。」



『私が20だったらよかったのに・・・』



「あと1年か、あっという間だぞ。」



『20になったら飲み行きましょうね!』



「おう。」



よっしゃこれでまたご飯に行く口実ができた。



「パスタかラーメンくらいしか俺知らないわ。
カナデどっか知ってる?」



『いや、まったく。』
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